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身体の柔軟性と健康

【身体が硬いとどうしてダメなの?】

健康力を保つうえで、身体が柔らかいという事は、重要な要因の一つです。

赤ちゃんの身体はとても柔らかく、子供も柔軟性があります。

ところが年齢を重ねてくると身体が硬くなってきますね。

身体の硬さと血管の健康とは相関性があります。

これは自然療法の分野だけの考え方ではなく、医学の方からも、身体が硬い = 血管障害リスクが高いと指摘する専門家もいらっしゃいます。

身体が硬いという事は、その方の脳と関係性があります。 

脳は意識の座です。

身体が硬い方は・・・

①まじめで几帳面な方・こだわりの強い方が多い

②特に男性に多く力任せに身体を使う人が多い

③緊張しやすい性格

④ストレスの多い方

このような特性が見受けられます。  これらはその方の意識の在り方が関係しています。 

意識においてそのような状態であると、「身体を締めなくてはならない。」と脳が反応して、自律神経などをコントロールします。

例えば自律神経の交感神経は、身体を締める働きを担います。 

硬くするわけですね。

身体が硬いという事は、筋肉を神経系が硬直させているわけです。 

緩ませようとせず硬くさせてしまうのです。 

これは結局生命体の反応によるもので、外部の刺激から自身を保護しようという本能的な働きによるものです。

そうなると、活動型の交感神経が優位に働きます。 

この交感神経は、血管にも作用します。血管の周りには、筋肉組織があり、交感神経から分泌される、神経伝達物質であるノルアドレナリンが、筋肉の細胞にメッセージを与えます。

そのメッセージは、硬く締めなさい。という内容です。 

そうすると、血管の内径が狭くなり、血流が早く流れるようになります。

また心臓においても、心臓の筋肉が「強く締めなさい」というノルアドレナリンのメッセージ通り働くようになり、心臓から送り出される血流スピードが速くなり、多くの血液が1回の心拍で放出されてしまいます。  この心臓と血管の相関性が血圧となって現れるのです。

同時に筋肉も同様に、ノルアドレナリンのメッセージ物質により、硬直させます。

それによって、結果的に身体は硬くなると同時に、血管も収縮して血圧をあげ、血管障害のリスクを高めていきます。

ですから、身体が硬い人は血管障害リスクが高くなるという事です。

心筋梗塞・動脈硬化・肝硬変・・・・どれも漢字に中に「硬い」という字がありますね。

こられは硬くなり過ぎると健康力を損なうのです。

脳や心臓などの血管障害になるか、どうか、これに食生活も絡んでいきます。

一般的に、動物食は交感神経優位と働き、野菜は、その逆の副交感神経を誘発させやすく、次に塩分ですが、陰陽論などの伝統的健康法の考え方でいうと、陽性体質の方だと、さらに血管障害リスクを高めます。

塩分については、直性高血圧とは関係ないと考えますが、体質によっては、身体を硬くするという事に働きますので、身体が硬く、動物食大好きで、ストレスも多いという陽性体質の方は、問題が生じてくる可能性は高くなりますので、ご注意いただきたいと思います。

いずれにしても、身体が硬いという事は、このような推論で、血管障害のリスクを高めることが推測されますので、柔らかくなる方向に身体を向けていただきたいと思います。

柔軟体操やストレッチなどをしても、身体がなかなか柔らかくならない人が多いのは、意識の在り方の問題がある事でしょう。

真面目で几帳面 ⇒ いい加減で柔軟な思考

力任せに身体を使う男性 ⇒ 気功や太極拳のように合理的に身体を使う

緊張しやすい方 ⇒ 外部はみんな敵ではなく、自分の味方

ストレスの多い方 ⇒ 運動

このように意識を転換することが出来れば、何もしなくても年相応に身体は柔らかくなります。 

その結果、脳や心臓の血管障害リスクが低下する事でしょう。

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